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２月の表尾根でのこと、｢うぁー、あのゆるやかな尾根いいじゃん。ブナ林もあって｣とＮさんが言ったそうな。その尾根は三ノ塔ヨモギ尾根というらしい。
というわけで今回は三ノ塔ヨモギ尾根に行くことにする。
ヤビツ峠へのバスはグングン高度をかせぐ。舗装道路を富士見橋に向かう途中、Ｈが唐突に｢菩提峠から行こうよ｣といい出す。菩提峠は昔１年だけスキー場があったとか。カヤトの明るい峠だ。
数台の車が止まっており、確かな踏みあともある。植林と雑木林の明るい尾根で気持ちが良い。眼下には秦野の町が広がる。左からの道が合流するとすぐに二ノ塔山頂につく。
そのまま三ノ塔に向かう。休憩のあと待望のヨモギ尾根に入る。
思ったより雪が少ない。最初は笹薮で雪面の踏み抜きが多く歩きづらかったが、ブナ林に入ると快適な雪面が続く。
雪が舞いはじめ、春から冬への逆戻り、後で知ったのだが東京でも雪がちらついたらしい。ヨモギ平にはベンチもあって格好の休憩場所だが天気が悪いので先を急ぐことにする。
道の雪はもうない。鹿よけの柵に沿って下降を続けると植林となりあっさりキャンプ場に出てしまう。右の支尾根に入ってしまったらしい。
キャンプ場で昼食をとって林道を物見峠入口に向かう。林道沿いにミツマタの大群落があったが花はまだ蕾のまま。一の沢峠への道は樅の大木が美しい林相を醸しだしている。
一の沢峠からすぐに林道に出る。舗装道路の長い林道を物見峠へ向かう。トンネル付近でマンサクの花を見る。急登の登山道に入るとすぐに物見峠につく。
相変わらず雪は降り続く。トラバース道から杉林の下降を続けると林道に出てすぐ煤ケ谷につく。
里は梅が満開。｢あっ紅梅だ｣との声に｢傾斜は何度？｣などなどNさんとHのとめどもない会話の連続に一同ぐったりしてバス停へ。
キャンプ用薪をテーブルに酒とビールで乾杯。本厚木行きのバスを待つ。
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